Monday, October 09, 2006

今日の日経「年金見込み額二段階で」

『社会保険庁は国民、厚生両年金の支給見込み額を通知する「ポイント制」について、50歳超の加入者には実績を、50歳未満には保険料納付実績を反映したポイントのみを年1回郵送で知らせる方向で検討に入った。将来受け取る年金額を把握しやすくするのが狙い。50歳未満は加入者がポイントをもとに簡易試算できるようにする。』

これは単純に良いことのようにも思えるが、ひねくれている私はそれによって事件が発生するのではないかと心配する。年金支給額または年金見込み額は1年間に受け取れる年金額をいう。現在、民間の事業所でお勤めの方であれば、毎月事業主から貰う給与明細書の1年分を郵送で送られてくるのと同じであると思われる。どうだろうか。これだけ個人情報に黒い手が伸びている現代社会において、危険と考える方が自然と思えまいか。年金支給額は一度決まったら、再度被保険者になるか、政策上の特別の措置がない限りは現行と同様に物価スライドによるものを除いて変わらない。つまりは生きている間変わらないのである。郵送物にしたって必ず宛名本人に渡るとは限らない。親展扱いにしたとしても、費用を掛けて配達証明にしたとしても同じである。

これから年金を貰う方の為にと思うのであれば、事務的にだけ進めるのではなく、例えば社会保険事務所の出張所を各市区町村役場に置き、希望者には身分証明書となるものを持参して貰い、本人確認をした上で将来の年金支給額をお知らせしたり、より良い年金受給の為のアドバイスをするようにした方が良いのではないか。さらにそこで年金の請求手続きもできるのであれば、それに必要となる謄本や課税証明書などの請求も同一建物の中でできてしまう。

国民にとって年金は、老後を安心して暮らしていくために必要な、大切な財産なのである。

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