Sunday, October 22, 2006

菊花賞(GⅠ)②

過去を見れば、大波乱もあるこのレース。そういったときは人気馬がまさに飛ぶ。そして周囲は溜息に包まれる。ここでは今年の菊花賞の上位人気馬にケチをつけようと思う。

1番人気 メイショウサムソン
戦績【6,4,1,1】、京都コース【0,1,0,1】皐月賞、ダービーの2冠馬。引退間近の瀬戸口調教師の管理馬。ドリームパスポートに1800mと2000mで2度差されて負けている。父オペラハウスに母父ダンシングブレーブは本当に長距離向きなのか半信半疑。ミドルペースでの追い比べに持ち込めれば可能性もあるが、スローでの決め手比べ、もしくはハイペースでの消耗戦には不安あり。 
    
2番人気 ドリームパスポート
戦績【3,4,3,0】、京都コース【2,2,0,0】皐月賞2着、ダービー3着の実績馬。差し脚は堅実だが、その脚を長く使えないとのこと。好位での競馬にも対応可能で、仕掛けのタイミング次第では勝ち負け可。ただ、消耗戦には血統的にも不安。

3番人気 アドマイヤメイン
戦績【4,3,1,3】、京都コース【1,1,0,1】ダービー2着の逃げ馬。ダービーでは時計の遅さに展開の恩恵を強く感じたが、同コース・同距離の青葉賞での勝ちタイムは2.25.3、中間の3ハロン(600m)を39秒要したとしても、3.04.3で時計的には十分足りる。2000m以上の芝を断然得意としそう。過去にも皐月賞には出走せず、青葉賞からダービー、そしてこのレースに出て好走した馬は何頭か存在する。ただ、最強ステイヤーの器には思えない。

4番人気 マルカシェンク
戦績【3,0,0,3】、京都コース【2,0,0,1】2歳暮れの骨折まではクラシックの最有力候補だった、もう1頭の瀬戸口調教師の管理馬。京都2歳Sではドリームパスポートを差し切った決め手の持ち主。ただ、ダービー4着後に2度目の骨折。鋭い決め手と故障がいつも背中合わせで、期待よりも不安の方が高い馬。スローでの瞬発力勝負なら最右翼も、過去のダンスインザダークと同じ運命を辿ることも・・・。

5番人気 フサイチジャンク
戦績【4,0,1,2】、京都コース【2,0,0,0】デビューから破竹の4連勝で臨んだ皐月賞で3着。ダービーでは11着と大敗も、この馬、去年のアドマイヤジャパン(菊花賞2着)の軌跡に何となく似ている。その他でも皐月賞3着馬は何頭か距離を伸ばして勝ち負けを演じている。母方にはニジンスキーをはじめ、豪州のステイヤーの血が入っている。

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