Wednesday, January 10, 2007

ひとりごとⅢ⑬

溜(た)めておいた今年に入ってからの日経より、『今年のキーワードは~「成長加速」「足場固め」「社会との調和」---。主要企業のトップが4日発表した2007年の年頭所感からキーワードを拾いだすと3つのテーマに大別できそうだ。軌道に乗ってきた成長路線を確かなものにしたいという気持ちが強く出ている。一方で、品質問題や不祥事への対応として、足元を見つめ直そうというメッセージも込められている。』

成長加速
・攻めの姿勢 ・デジタル情報革命 ・イノベーション(革新) ・オープン(周知)とコラボレーション(支持されること、確証) ・稼ぐ力 ・進化と変革 ・価値を提供
足場固め
・品質 ・現場 ・原点回帰 ・安全 
社会と調和 
・高い倫理観 ・責任ある企業活動 ・膿(うみ)を出す ・コンプライアンス(法令遵守) ・環境 ・地域社会や自然環境と共存

この変化の時代に「成長加速」を打ち出すとは立派であると思います。特に「攻めの姿勢」とは、よほど今の経営基盤に自信がなければ、なかなか公然と出せない言葉である。企業名を見れば納得はできるのだが、1社に関しては法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)の面で、個人的に多少の不安を感じる。さらに革命やイノベーション(革新)などと、日本の地にちゃんと足が着いているのか不安な気もする。また、「稼ぐ力」とは一般消費者が目にする場に公然と出すべき言葉なのか、理解に苦しむところである。はたまた、「進化」とは日常的な世界では非常に困難であると個人的には思います。この中では「価値を提供」が今の時代に一番合っているような気がします。今の国や政治はアテにはできません。「現場から需要、顧客満足、そして信用、その先に発展」ではないかと私は思います。

残業代、割増率3段階に 月80時間超で50%~厚生労働省は雇用ルール見直しの柱の一つとして検討してきた残業代の割増率引き上げについて、1ヶ月の残業時間に応じて3段階の割増賃金を支払う新制度を導入する方針を固めた。健康への悪影響が増すとされる月80時間を超す残業については、現行(最低25%)より大幅に高い50%の割増賃金を義務づける方向で労使と調整する。』

一番最初に思ったのが、厚生労働省の職員の平均残業時間はどのくらいなのか、実に知りたい。ちなみに私はセブンイレブンで働いていたこともある。給料に反映されたのは2~3時間くらいだったかな。しかし、どうして残業時間を1日単位ではなく、1ヶ月単位で考えるのだろうか。われわれヒトに限らず、生きものはお日様やお月様に合わせて生活をしているのですよ。厚生労働省としての責務を十分に果たしていると言えるのか、大いに疑問である。

仕事と私生活両立を~▽・・・「ワークライフバランス(仕事と私生活の両立)が景気拡大の長期化につながる」と説く。個人消費の低迷が景気の懸念材料として注目されるなか、「働く人が家でゆっくりとくつろげる時間が増えれば、生活を楽しむための消費が盛り上がると」と予想する。』▽・・・ワークライフバランスは企業の人件費負担を重くする可能性もあるが、「気にしてはいけない」。趣味を楽しんだり、子供や友人などと触れ合ううちに「関心の幅が広がり創造性も増す」からだ。従業員の生産性も向上し「企業競争力も高まる」と強調していた。』

絶対と言って良いかもしれないほど、頭の堅い凡人にはできないのが「発想の転換」であろうと私は思う。ミクロもマクロも駄目。倫理さえも駄目。そんな経営者や政治家、官僚ばかり、それが今の日本なのではないだろうか。そう考えざるを得ないことが非常に悲しい。

今回の標語 株式戦線異常あり?」3338)

『日本沈没まで、あと193日』

No comments: