Thursday, January 18, 2007

ひとりごとⅢ⑱

本当は1・1・7の「い・い・な」で、昨日の1月17日に載(の)せようと思ったのですが、各新聞やニュースで取り上げていたように、12年前、阪神淡路大震災(はんしんあわじだいしんさい)が起きた日ということで自重(じちょう)しました。やはり、12年に一度のこの年は用心(ようじん)すべき年なのかもしれません。

そういうことで、今回は「人の名前」である。まず、名字(みょうじ)というものは生まれる前から当然(とうぜん)に決まっているものと考えるのが普通(ふつう)だろう。しかし、下の名前は生まれたあと、誰かによって命名(めいめい)されるものである。それはご両親(りょうしん)であったり、お爺(じい)ちゃんお婆(ばあ)ちゃんであったり、中にはお坊(ぼう)さんによって名付けられた人も居るだろう。人は生きている間、基本的(きほんてき)に一つの名前を持ち続ける。学校で作文を書くとき、テストを受けるとき、恋文(こいぶみ)を書くとき、履歴書(りれきしょ)を書くとき、婚姻届(こんいんとどけ)にサインするとき、辞表(じひょう)を書くとき・・・と、私達は自分が生きている間に自分の名前をいったい何回書くのだろうか。きっと、誰もが一番多く書いてきた、またこれからも書いてゆく字や語句(ごく)、言葉(ことば)であることには違いない。

あなたは自分の名前がどういう理由(りゆう)で付けられたかを知っていますか。この場合、その時代(じだい)もあるだろうから、「ヨネ」さんや「トメ」さんといった「かな」の名前をお持ちのお婆(ばあ)ちゃんや今風(いまふう)のモダンな名前をお持ちの方には申(もう)し訳(わけ)ないことになるかもしれない。ここで私が言うのは漢字(かんじ)の名前、若(も)しくは漢字が含(ふく)まれる名前である。そう、お隣(となり)の大陸(たいりく)から遠い昔に伝わってきた文字で作られた名前ということ。さて、この漢字、漢和辞典(かんわじてん)で調(しら)べてみると、一字一字にちゃんと意味(いみ)があるのです。あなたの名付け親はこの一字一字の意味をちゃんと考えて決めたのかもしれません。「この子が~~~なりますように」、または「この子は~~~できますように」といったように、きっと希望(きぼう)や願(ねが)いを込(こ)めていると思うのです。新しい「命(いのち)」の誕生(たんじょう)は、単に一つの生命体(せいめいたい)が産まれるというだけでなく、その周(まわ)りの人たちの大きな喜(よろこ)びや期待(きたい)、希望、願いなども同時(どうじ)に生まれるものなのだと思います。

 晋 (音) シン (訓) すす(む)
(解字) 日と、すすむ意をしめす臸(ジツ)とを合わせて、太陽がのぼりすすむ意を表す。
(意味)①すすむ。すすみのぼる。②さしはさむ。③中国の国名。春秋時代今の山西省太原県の東北にさかえ、のち、趙(ちょう)・韓(かん)・魏(ぎ)の三国にわかれた。

  (音) チョク、ジキ、チ (訓) ただ(ちに)、なお(す)、なお(る)、あたい
(解字) 目の上にまっすぐな線を書いて、まっすぐに見るさまをしめす。ひろく、まっすぐの意に用いる。のち、さらにまがる意が加わり、まがっているものをまっすぐに正す意。
(意味) ①なおい(なほし)。まっすぐ。ただしい。すなお。②なおくする(なほくす)。まっすぐにする。③あたる。当番。④ただ。それだけ。⑤ただちに。すぐに。じかに。⑥あたい。ねだん。価値。⑦あたいする。ねうちがある。

  (音) ロウ (訓)おとこ
(解字) むら(阝)と、音をしめす良(りょう)とを合わせて、もと地名。のちに男の意に用いる。
(意味) ①おとこ。②おっと。③男の名につける。

私は自分の名前を書くとき、その一字一字がもつ意味を確(たし)かめながら、その一字一字を丁寧(ていねい)に書こうと常(つね)に心掛(こころが)けています。

「日本沈没まで、あと185日」

No comments: