Saturday, January 20, 2007

ひとりごとⅢ⑲

今週の日経プラス1から、『妙(みょう)なお話 ご褒美(ほうび)の効果(こうか)

家の脇(わき)を通りがかりに大声(おおごえ)で悪態(あくたい)をつく子どもたちに、老人(ろうじん)は悩(なや)まされていた。ある日、妙案(みょうあん)を思いつき実行(じっこう)した。
 
悪態をついた子どもたちに言(い)った。「あしたも悪態をついたら1㌦ずつあげる」。子どもたちは翌日(よくじつ)、喜(よろこ)んで悪態の限(かぎ)りを尽(つ)くす。
 
老人は約束(やくそく)のお金を子どもたちにに与(あた)え「あしたもやってくれたら25㌣(1㌦の1/4)ずつをあげる」と伝(つた)え、翌日また悪態をついた子どもたちにお金を与える。

「あしたからは1㌣ずつしかあげられない」と老人が言うと、もう子どもたちは来なくなった。


米国の評論家(ひょうろんか)、アルフィー・コーンさんは、そんなジョーク(冗談話:じょうだんばなし)を紹介(しょうかい)しながら説(と)く。「報酬(ほうしゅう)が、やっていることへの興味(きょうみ)を減(げん)じることがある」

「働(はたら)くみんなのモティベーション論(ろん)」(NTT出版)の著者(ちょしゃ)である神戸大学教授(こうべだいがく・きょうじゅ)、金井壽宏(かない・としひろ)さん(52)は、報酬が人間(にんげん)の行動(こうどう)に与える影響(えいきょう)について解説(かいせつ)する。
 
人が何(なに)かに熱心(ねっしん)に取り組(く)む理由(りゆう)の中に、ご褒美を目指(めざ)してがんばるという側面(そくめん)がどこかにあるはずだ。ご褒美には、他人(たにん)から与えられる外発的報酬(がいはつてき・ほうしゅう)と、内(うち)から突(つ)き動(うご)かされる内発的報酬(ないはつてき・ほうしゅう)がある。外発的なものには、昇給(しょうきゅう)、ボーナスといった金銭(きんせん)に限(かぎ)らず、昇進(しょうしん)、表彰(ひょうしょう)、称賛(しょうさん)など。内発的なものには、達成感(たっせいかん)、成長感(せいちょうかん)、仕事(しごと)それ自体(じたい)の楽(たの)しみ、自己実現(じこじつげん)などがある。=以下略=』

今回の標語 「リスクから考える」

「日本沈没まで、あと183日」

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