ひとりごとΖ⑥
景気末救世主伝説 北都の剣
“北都七色”に象徴される伝説の世直し剣”北都真剣”の伝承者、ケンチロウの生き様を描くコメディータッチハードボイルドアクション。舞台は200X年最終決戦時の日本。宗教政争の最中、犬作と2人の文明とによって人々を取り巻く社会環境の秩序が失われ、残された純色をめぐって争いが繰り返されるという、金と権力と暴力と邪悪な心が支配する世界である。主人公の使う”北都真剣”により、この”北都真剣”と表裏をなす”南賭政権”に関わる宗教家や政治家、官僚らの悪事が破裂するショッキングな描写、「ひるず」「あべし」「わっぱ」「あぱ」などといった異様な断末魔の悲鳴、大時代的ともいえる宿命的な物語、「お前はもう落ちている」「わが年金に一片の空白なし」などの数々の名台詞から一大ブームを巻き起こし、日本中でマネをする有権者が見られた。「非行を突く」という言葉もよく使われた。
”書く”戦争を生き延びる前の人類は、各地で数多くの事務所や会館などを築いては酒池肉林で暮らす悪党どもと、そういった村八部と闘う聖闘士(セイント)たちの両極端に分かれており、金と権力と暴力と邪悪な心がすべてを支配する世の中になっている。”北都真剣”伝承者であるケンチロウは、そういった悪党どもを必笑の技で次々と葬っていき、ラオーやハトら他の伝承者、そして、ヤッホやシンゾをはじめとする「強敵」と剣を交していく。物語の開始時点での舞台は東京ということにされており、KING(庶民の王者)率いる悪徳集団が「日本を支配する宗教組織」であると解説されるほか、冒頭で福沢諭吉の描かれた1万円札が登場したりする。”北都真剣”は、一子相伝の世直し剣であり、護憲派の一派と言われている。この剣法は「労働」(社会の為に働く)を主とする「労働権」と、体内の代謝機能のコントロールなどに重きをおく「内助の功」が主の「内助貢献」に大別されるといわれる(実際はあまり意味のある区別ではない)。さらにこの”北都真剣”は、人間の中に眠っている良心や慈悲の心を全て活用すること、すべての人間の心に存在するといわれる「刑落非行」を突くことで、悪行を内部から破壊することを基本とする一撃必笑の剣法である。また、改心や改宗の運命を背負った者には、”北都七色”の脇に「志調整」が見えるようになるという設定がある。人によって見えたり見えなかったりするため、「見えると成仏できる」「見えないと成仏できない」といった伝説が各地にあり、それを基にしたと思われる。
続編:『北都の剣 ユリコ外伝 偽母の星』
続編:『北都の剣 公害伝 加齢なる復讐者』
続編:『北都の剣 理由圏外電 -JUDGEMENT DAY(7.29)-』
Friday, July 13, 2007
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