Friday, March 02, 2007

ひとりごとⅤ⑥

行政任せに危機感 政治に目覚めた市民 昨年12月の「財政危機宣言」で注目された静岡県熱海市では4月の市議選に、牛乳販売店主、三味線の師匠といった政治にはほとんどかかわっていなかった人たちが立候補する。昨秋の市長選に無所属で当選した市長と市議会が対立。同宣言が修正を余儀なくされている状況を見かね、若手経営者らが動いた。夕張の財政破綻は各地で地方政治への意識を変えつつある。これまでは行政任せだった人も「破綻で影響を受けるのは自分たちの生活」とわかり、危機感が強まった。
既成政党にノー 相次いで摘発された官製談合など「知事の犯罪」。ここでも有権者は、知事の暴走を止められなかった議会に厳しい目を向ける。約18年にわたって君臨し続けた前知事が逮捕された福島県では、政治にほとんど無縁だった5人が県議選などに出馬する。主婦や会社員ら約40人が参加する市民団体のメンバーだ。学校給食から環境、地方財政まで幅広いテーマで勉強会を重ねる。立候補を決断させたのは、前知事を長く支えてきた県議会の「自浄作用のなさへの失望」という。その意識は既成政党への拒否反応ともなって表れる。=中略=法政大学の広瀬克哉教授(行政学)は「豊かな自治体でも行政の効率化を問う流れが強まっている」と指摘、財政問題は有権者の皮膚感覚を伴って選挙の争点になると見る。目覚めた住民の危機意識をどう受け止め、生かすのか。統一地方選は、既存の自治体運営のあり方に大きな問いを投げかけようとしている。=以下略』 (2月27日 日経新聞)

「日本沈没まで、あと142日」

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