ひとりごとⅥ⑳
赤・青・緑、あなたは何色が好きですか。
私たちは数ある色(彩)それぞれにイメージを持っており、また、それらは私たちに様々なものを連想させてくれます。例えば、赤なら「情熱的」、「攻撃的」といったイメージを持ち、「太陽」であるとか「血」や「薔薇(ばら)」を連想させます。また、青であれば「冷静沈着」、「クール」といったイメージで、「水」であるとか「海」や「空」を連想させます。さらに、緑であれば「平和」、「未熟」といったイメージがあり、「草木」や「森林」を連想させます。色彩は私たちの普段の生活の中に、溢れるほど存在しています。しかしながら、日頃、何かに追いまくられていたり、または精神が落ち込み、自分の足元ばかりを見ているようだと、ついついそれを見過ごしてしまいます。ほんの少し、ほんの少しだけ自分の周りを意識してみることで、今まで目に入ってこなかった何かに気付くことができるかもしれません。
お花屋さんの赤を始めとする、
色とりどりの花たちに目を向けてみる。
歩く足をちょっと止めて、
青く晴れわたった空を見上げてみる。
都会の喧騒に疲れたら、
緑あふれる公園を歩いてみる。
色(彩)を巧く普段の生活に取り入れてゆきたいものです。ところで、色(彩)にはトーンというものがあります。これは色の調子を意味し、明度と彩度によって変化します。
■+□=■ → ■+□+・・・・・□
■+□=■ → ■+□+・・・・・□
■+□=■ → ■+□+・・・・・□
赤・青・緑といった原色に白(□)を加えてみると、どの原色も明るさを増し、さらに加えると爽(さわ)やかさのある、優しい色へと変化し、限りなく白へと近付いてゆきます。赤い潰した苺(いちご)に白いミルクを加えるとピンクの苺ミルクの色に、透き通った緑色のソーダ水に白いアイスクリームが溶けるとペパーミントのクリームソーダの色に、といった具合。どちらも柔らか味があって、甘ぁ~く優しい色になります。ちなみに白には「清潔」や「純粋」といったイメージがあり、「雪」や「ウェディングドレス」といった純白、汚れ無きものを連想させます。
■+■=■ → ■+■+・・・・・■
■+■=■ → ■+■+・・・・・■
■+■=■ → ■+■+・・・・・■
この3色に黒(■)を加えてみると、今度はどの原色も深みを増し、さらに加えると重苦しさのある、陰気な色へと変化し、限りなく黒へと近付いてゆきます。赤は静脈を流れる汚れ切った血の色へ、緑は光が届かず朽(く)ちてゆく草木の色へ。目立たぬよう潜(ひそ)んで暮らしてゆくには良いのかもしれません。
□+■=■ → ■+□+□+□=■
図工や美術の水彩画で、誤って黒の絵具を多く混ぜてしまい、パレットのその部分を無駄にしてしまった覚えがあります。一度でも黒に染まってしまった色に、もう一度明るさを取り戻させるのは大変なことです。パレットの絵具は水に流すことができます。しかし、そうできないものも世の中にはあるのです。
さて、今のあなたはどのような色が好きですか。
この先、あなたはどのような色を奏でたいですか。
今のあなたはどのような色に映っているのでしょうか。
今回のボヤッキー 「今の私は何色なのでしょうか。今回の選挙で教えて欲しいと考えるのであります」
「日本沈没まで、あと107日」
Friday, April 06, 2007
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