Friday, December 01, 2006

ひとりごとⅡ⑤

今日、外を自転車で走っていたら、とある自動車が私の自転車にぶつかりそうになって、一瞬ヒヤッとしました。そんなで、その車のナンバープレートへと咄嗟に目が行きました。【1988】・・・この数字、何だかビビっと来たものだから、調べてみました。そうしたら、聞き覚えのある大きな事件があった年でした。

    【リクルート事件】

リクルート事件(りくるーとじけん)とは、値上がり確実であったリクルートコスモス(現 コスモスイニシア)社の未公開株を賄賂として受け取ったとして、政治家、官僚らが次々に逮捕されていくという、一大汚職事件。1988年6月18日、朝日新聞が『川崎市助役へ一億円利益供与疑惑』をスクープ報道し、その後、リクルートにより関連会社リクルート・コスモス(現 コスモスイニシア)社未公開株が、中曽根康弘、竹下登、宮沢喜一、安倍晋太郎、渡辺美智雄など大物政治家に、店頭公開前に譲渡していたことが相次いで発覚する。東京地検特捜部は、1989年、政界・文部省・労働省などの4ルートで江副浩正リクルート社元会長ら贈賄側と藤波孝生元官房長官ら収賄側計12人を起訴、全員の有罪が確定した。だが、政治家は自民党藤波議員、公明党池田克也議員が在宅起訴されただけで、中曽根や竹下をはじめ大物政治家は立件されなかった。これまでの疑獄事件と異なり、未公開株の譲渡対象が広範で職務権限との関連性が薄く、検察当局は大物政治家の立件ができなかった。しかし、ニューリーダー及びネオ・ニューリーダーと呼ばれる大物政治家が軒並み関わった事で、”リクルート・パージ”と呼ばれる謹慎を余儀なくされ、政界の世代交代を促した。(この事件が無かったら、党内事情からいって、安倍晋太郎が次期首相になった公算が高いという意見もある)また、事件以降「政治改革」が1990年代前半の最も重要な政治テーマとなり、小選挙区比例代表並立制を柱とする選挙制度改革・政党助成金制度等が導入されることになった。また、1989年7月の第15回参議院議員通常選挙にて、自民党は惨敗・過半数割れとなり、2006年現在に至るまで、単独過半数を回復していない(リクルート事件、消費税、宇野宗佑首相の女性問題の3点が主な原因と言われた)。リクルートとリクルートコスモス(現 コスモスイニシア)はこの事件でイメージが悪化、これにバブル崩壊が追い討ちをかけ、リクルートはダイエーに身売りされ、江副浩正はリクルートを追われることとなった。

▲リクルート事件関係議員を一部抜粋
竹下登首相、長谷川峻法相、宮沢喜一蔵相、小渕恵三官房長官、原田憲経企庁長官、小沢一郎官房副長官、安倍晋太郎幹事長、渡辺美智雄政調会長、愛野興一郎前経企庁長官、中曽根康弘元首相、橋本龍太郎元運輸相、梶山静六元自治相、森喜朗元文相、中島源太郎元文相、砂田重民元文相、塩川正十郎元文相、加藤六月元農水相、大野明元労相、栗原祐幸元労相、山口敏夫元労相、坂本三十次元労相、藤波孝生元官房長官、加藤紘一元防衛庁長官、渡辺秀央元官房副長官、原健三郎前衆院議長、浜田卓二郎代議士、伊吹文明代議士、愛知和男代議士、大坪健一郎代議士、有馬元治代議士、野田毅代議士、堀内光雄代議士、鈴木宗男代議士、尾形智矩代議士、椎名素夫代議士、志賀節代議士、藤田正明参院議長、遠藤政夫参院議員、倉田寛之参院議員、鈴木貞敏参院議員

文科相の方が結構いらっしゃるんですね。

続きまして、次回のひとりごとⅡ⑥は「ブリーダーズカップ」を予定しています。

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