ひとりごとⅡ④
今年も残すところあと僅かとなりました。新聞を読んでいても、テレビのニュースを見ていても、良いことなんて殆どなく、はっきり言えば悪いことばかりの1年でしたね。悪い予想はできればしたくないものなのですが、良い予想をしうる材料が一つも見付からないというのが実状です。最近だけでも、相次ぐ談合事件やいじめによる自殺、学校の必修科目の未履修、政府主導のやらせと、別に願ってもいないのに、まるで打出の小槌を振ったかのように次々と問題が溢れ出してきている。しかしながら、きっとこれも氷山の一角に過ぎないのだろう。
氷山と言えば、水でできているのだが、この水ってものは腐るものだということをご存知だろうか。家庭の奥さん方ならよくご存知だろうが、とにかく食品は腐る。水分があるものは特に腐り易い。新聞やニュースを見ていても分かるように、人間さえも腐る。やはり、世の中に不変のものなんて無いのだろう。さて、水を腐らせないようにするにはどうするか。例えば、コップ1杯の水なら加熱でもして水の中に存在する雑菌を死滅させれば良い。では、もっとスケールを大きく、沼や湖の水はどうだろうか。それも流れ込む川や流れ出す川、その他の水源が全くないとする。この場合、この沼や湖の水の中に水を浄化してくれる微生物などが居ない限りはこの水も何時しか腐るだろう。まあ、カルデラ湖などを除き大抵は水源が存在しているし、微生物もちゃんと存在している。ここで私が言いたいのは、水を腐らせない為に必要なものは、新しい水と、汚れた水を浄化してくれる微生物であるということ。
片や、「美しい国、日本」、片や、やらせのタウンミーティング。水も見た感じ綺麗そうであっても、いざ水質調査をしてみると有毒物質が見付かったりする。過去のイタイイタイ病や水俣病は水を介して多くの人々に不幸をもたらした。この原因は言うまでもなく人間である。この原因を作るのが人間である以上、この原因を失くすのも人間でなければならないはずだし、事実、人間によってのみ可能なのである。
私は政治において、政党政治を必ずしも良しとしない。しかし、現実を見れば政党政治である。前にも書いたことだが、政党政治である以上、2大政党で議論を交わすことが望ましい。それも水と同じように有権者らがしっかりと水質調査をし、必要とあらば加熱、沸騰させ、それでも駄目な腐り切った水は廃棄し、新鮮で安全な水への入れ換えを行う。世の中に不変なものなど無いに等しい。さて、水の世界と比べ、人間の世界は果たしてどうなのだろうか。
Thursday, November 23, 2006
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