Tuesday, November 07, 2006

ひとりごとⅡ①

文科相宛てに送られた自殺予告の手紙、何とも言い難い。それを素直に受けとって「命を大事にして」と思う自分も居れば、それとは違って、対応の遅い文科省や教育委員会などに対する発破なのかもしれないと思う自分も居る。どちらにしても暗いニュースはもう聞きたくないものである。

愛媛県立高校の校長が自ら命を絶った。これもまた悲しい話である。本人はそれにより究極の現実逃避をし、現実の苦悩から開放されたは良いが、残された者はどうなるのだろうか。教育現場の先生方や生徒さんらは見る先を失うだろうし、何よりその校長のご家族が一番ショックであろう。このように教育の現場では児童や生徒さん、学校の職員が次々と犠牲になっている。それにも拘らず、文科相はメディアの前で笑顔の雑談。文科省や教育委員会に今回の愛媛県の校長のような責任を感じている者が居るのかと思えば、実際そうでもないようである。

月内に有識者会議設置とあるが、辞書で「有識者」を引いてみると「それぞれの専門についての知識が広く、大局的な判断の下せる、社会の指導的立場にある人」とある。これはまさに文科省や教育委員会を指しているのではないだろうか。つまりは、文科省が自ら自分らの中に有識者が居ないことを認めているということだ。機会があれば、文科省職員の普段の仕事を拝見したいものだ。もし、この有識者会議をより意味あるものとしたいのであれば、文科省の30代前半~40代前半の頭が未だ比較的柔らかい、使命感と機動力をもった職員を参加させるべきだと思う。

今現在の教育現場における問題認識やその対処策、これからの明確な教育方針ができていない以上、今国会における教育に関する立法は時期早々ではないだろうか。

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