Wednesday, February 28, 2007

宗教を考える~新興宗教④

世界基督教統一神霊協会(統一教会)
創始者 文鮮明(ムンソンミョン)
代表者 石井光治
崇拝対象 万物の創造伸
沿革 創始者・文鮮明は、1920年、北朝鮮の平安北道定州郡の農業・文慶裕の次男に生まれた。文が16歳の復活祭の朝、イエス・キリストの霊が臨(のぞ)み、「神のみ旨(むね)が未だ完成していない。残されたみ旨を完成しなければならない使命がある」との啓示(けいじ)を受ける。やがて、生涯を神に捧げることを決意し、真理探求に傾注。1941年に来日、早稲田高等工学校に留学。43年に繰上げ卒業して帰国。終戦後、ソウル、続いて平壌(ピョンヤン)に入って伝道を開始、聖書講義をしながら多くの弟子を集めた。ところが、信徒(しんと)を奪われたキリスト教会の牧師の反対を受け、宗教弾圧政策(しゅうきょうだんあつせいさく)をとる北朝鮮の共産党政府に検挙(けんきょ)され、社会秩序紊乱罪(しゃかいちつじょぶんらんざい)で5年の実刑を言い渡され、48年、興南収容所に投獄(とうごく)された。しかし、服役中に朝鮮戦争が起き、50年10月、国連軍によって開放され、文は釜山(プサン)に逃れた。54年、ソウル統一教会を創立する。日本への伝来は昭和33年で、翌年10月、日本統一教会創立。同教会会長の久保木修己は、立正佼成会会長・庭野日敬の秘書をしていた人物。
特色 キリスト教の一致と諸宗教の一致を目指して活発に活動し、「理想世界の建設は理想家庭から」を合言葉に、文師を媒酌人(ばいしゃくにん)とする国際合同結婚式の挙式でも有名で、これまで2万組を越えた。平成元年から衛星通信による番組の送信を開始。
献金 一般のキリスト教は収入の10分の1を献金する伝統があるが、統一教会(統一協会)では1990年代頃からは10分の3献金をすべきとされた他、様々な名目での献金要請が頻繁にある。内部用語「HG」は“早く現金”の略だと言われ、金融機関から借金して教団に献金することが奨励された。 融資の審査が通るように、架空の名目で見積書や企画書を作ったりもした。「名義貸し」教団が返済をするので名義を貸してほしいと要請された信者が本人名義で銀行やクレジット会社から借りた金を教団に貸し付ける。返済は毎月教団がが本人に金を渡し、借入先に支払う約束をするが、利息分は本人の自己負担となったり、教団に「献金」を勧められて、結局本人が全額借金を返済することにされることもある。また、教団の必ず返済しますとの約束を信じたものの、借用書の借主は信徒会の信者(一人で、複数の信者から借金したことになっている者もいた)の名前になっていることも多く、教団が返済しないので、金融機関から厳しい支払督促を受けたり、差し押さえ(強制執行)を受けて自宅を奪われたり、自己破産を余儀なくされ、絶望して自殺をした信者が少なからずいるという。 また、教団に入信した妻が、夫の財産を無断で引き出して献金することが家庭問題を引き起こすこともあり、献金したことが家族に知られると行方をくらます事例もあるという。
本部所在地 東京都渋谷区松濤1-1-2 電話 03-3467-3181
(引用文献等:新宗教ガイドブック、ウィキペディア)

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