Monday, August 06, 2007

Over The Rainbow

次期リーダーまでぶっ壊した参院選大敗の戦犯小泉前首相
自民党大敗北の日、深夜の選挙総括番組(TBS)に出て、この選挙の自民党大敗北をどう見るかと問われて、これは安倍政治の評価というより、小泉政治の評価ではないかといった。格差問題、地方経済の疲弊など、今回の選挙で敗北の要因とされている多くの問題が、小泉政治の積み残し部分である。それより何より、安倍晋三を総理大臣にしたことそれ自体が、小泉政治最後の1ページである。

基本的な資質の欠如が露呈した10カ月
いちおう形ばかりの総裁選はあったものの、あれはほとんど形式だけの総裁選みたいなものだった。事実上の小泉前首相による指名みたいなものだった。03年に安倍を幹事長に抜擢したあたりから、小泉の安倍を後継者として育成する大プロジェクトがはじまっていたといってもよい。だが、安倍が総理大臣になってからの10カ月間で何よりも明らかになったことは、この人には、総理大臣になるために必要な基本的資質が決定的に欠けているということだった。何よりも「人を見る目」がないから、自分と同じように「政治家としての基本的な資質が欠けた」人ばかり集めたような内閣を作ってしまった。

ぶっ壊れた集票装置
もちろん誰より責任を負うべきは安倍首相本人であるが、自分が総理総裁であったときに、絶大な影響力を行使して、このような人を次の総理大臣にしてしまった小泉前首相は、安倍首相とほとんどならぶくらいの責任を負っているというべきだ。あまりの大惨敗に、自民党内からは、小泉前首相の再登板論が出ているとも聞くが、それはとんでもない話だと思う。小泉前首相は「自民党をぶっ壊す」と叫んで、総理大臣になった人だが、今回の選挙結果の細かいデータを見ていくと、どうやら自民党は本当にぶっ壊れてしまったらしいということがわかる。これまでの自民党を支えてきた集票組織がほとんどぶっ壊れている。今回の自民党敗北の最も大きな要因の1つが、1人区をほとんど失ってしまったことである。しかもそれが地方の、これまでは自民党の金城湯池(きんじょうとうち)とされてきたような保守色の濃い地方での末端の自民党集票組織の崩れから起きている。小泉政権の5年間に、伝統的な自民党の集票組織が次から次にこわれていったのである。そのような組織の崩れのもうひとつのあらわれが、比例区での惨敗である。自民党の比例区は大組織をバックに出てくる組織代表の連合体のような部分があったが、これが軒並みダメになっている。 ...to be continued 金城湯池:防備の堅固な城壁と、熱湯の沸きたぎる濠。他から侵略されない極めて堅固な備えをいう。
日経BP 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」

小泉前首相のぶっ壊しの真相とは↑↑↑

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