ひとりごとOO⑮
米、景気後退の公算高まる・全米活動指数が急低下
米経済が景気後退(リセッション)入りする可能性が高まってきた。景気の強弱を測る物差しとなる12月のシカゴ連銀の全米活動指数(CFNAI)は景気後退の分岐点近くまで急低下した。米市場関係者の間では、米経済は「すでに景気後退局面に入った」または「近く、景気後退する」との見方が増えている。
全米活動指数は85の月次の経済指標から足元の経済情勢を判断するもので、シカゴ連銀が算出する。(1)生産・所得(2)雇用(3)消費・住宅(4)販売・受注――など主要指標を網羅しており、直近3カ月の平均が「マイナス0.7」を下回ると景気後退の確率が高いとされる。
シカゴ連銀の22日の発表によれば、12月まで直近3カ月の平均値は前月より0.17ポイント低い「マイナス0.67」と“景気後退ライン”の寸前まで悪化した。12月の単月の指数は同0.62ポイント悪化の「マイナス0.91」と、“瞬間風速”では景気後退領域に入ってきた。失業率が5%に急上昇するなど雇用の急減速に加え、消費、住宅関連指標の大幅悪化が響いたという。(日本経済新聞)
日銀、綻ぶ景気シナリオに・決定会合「住宅落ち込み長期化」
日銀は、22日の金融政策決定会合で、昨年10月に示した2007年度の実質経済成長率予測(1.8%)を下方修正した。住宅投資の減少が長引くうえ、原材料高による企業の収益悪化が進んだためだ。世界的な株安や海外経済減速への懸念も強い。米連邦準備理事会(FRB)は政策金利の緊急引き下げを決めたが、日銀の景気シナリオには不透明感が漂う。この日の会合では昨年10月の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で示した景気シナリオの中間評価を実施。07年度は、潜在成長率(1%台半ばから後半)を下回る成長に減速するとの判断に変えた。(日本経済新聞)
Wednesday, January 23, 2008
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